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千秋のお悩みバスター〜papa編〜 Vol.1 苺とルパンとピストルと

本誌ではmamaから「妊娠した頃から旦那様とすれ違いが続き、留守を1人で守ることに自信がなくなり、優しいことばが出ない」というお悩みが届きました。papaも同じ悩みがあるよう。さて、千秋さんのアドバイスは?
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Q結婚2年目で待望の赤ちゃんを授かりました。初めての子供ということもあり、妻は非常に楽しみに、幸せに暮らしています。が、自分が仕事や付き合いで遅くなったりすると、以前よりピリピリと怒っています。情緒不安定な妻の気分はいつも予測不可能。妻も頭ではわかっているようなのですが、イライラしてしまうようです。自分なりに、2人のことを考え、できる限りのケアは行っていますが、うまく言葉でフォローできない自分は、そういう場面で上手になだめることができません。1人でさびしがっている妻に、安心して待っていてもらえるようにするためには、どういう言葉やフォローが良いのでしょうか(淳也・30才)
Aこれは典型的なマタニティーブルー。でもね、男に人に分かってもらいたいのは、この時期の奥さんは、100%を1人で背負ってるってことなの。赤ちゃんが生まれてしまえば、やろうと思えばフィフティフィフティで対等に子育てもできるけど、妊娠中は、体力的にも精神的にも女の人がすべてを抱えなくちゃならないんだよ。
 だから、男の人は、自分が思っている10倍、100倍の優しさで接するするべき! できるかぎりのケアって書いてるけど、そのう〜んと倍をやらなくちゃだめ! 奥さんは情緒不安定になりたくてなっているわけじゃない。今まで経験したことのないような変化が自分の身体に起こっているわけでしょ。変わってあげられない。対等じゃないんだよ。だから、イライラしてる奥さんに対して、対等にケンカなんかしたらもちろんだめだし、もう、すべてを受け入れてあげるしかない。
 うまく言葉でフォローできないって書いてるけど、そんなの、何を言っても難しいよ。「頑張って」って言っても「頑張ってるよ!」ってなるし、きっと奥さんも理由なくイライラしてるのはどこかでわかってるはず。黙って抱きしめてあげればいいんだよ! ウンウンって話を聞いてあげて、一人じゃないんだよっていうことを大きな気持ちで受け入れてあげるしかないよ。
 男の人は体が変わらないし、子どもが生まれるまで自覚がないことも多いと思うけど、女の人は、10ヵ月も前からお母さんなの。だから、男の人も、意識してお父さんになる準備なんだってつもりで、優しく、大きな気持ちで守ってあげてほしい。
 自分の器を大きくしないと、捨てられちゃうよ。
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ちあき/10月26日、千葉県生まれ。2002年に結婚、03年に出産。タレント・ミュージシャンとしての活動の他、自らのブランド『チロル社』や『Ribbon Casket』のデザイナーとしても活躍。
ブログをまとめた『苺同盟』(¥1365/アスコム)が好評発売中!
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